視覚障がい者だけでなく、高齢に伴い視力が低下した方々が情報を入手する方法としても、音声コードは非常に有効な手段である。
平成23年第1回定例会において、視覚障がい者に対する音声コードを活用した情報提供について質問した結果、現在、県では、チラシやパンフレットなどを作成する際、音声コードを活用するよう取り組んでいるが、音声コードを活用した情報提供をより一層進めていくことで、視覚障がい者をはじめ、高齢に伴い視力が低下した方々にも情報が行き届きやすくなるのではないかと考える。
そこで、視覚障がい者等に対する音声コードを活用した情報提供のさらなる推進について、どのように考えているのか、所見を伺う。
パンフレットなどの印刷物に掲載したコードを、スマートフォンのアプリ等で読み取り、音声で聞くことができる、いわゆる音声コードは、点字を読むことができない視覚障がい者はもとより、加齢などにより視力が低下した方にとっても、有効な情報伝達の手段です。
県では、これまで「ヘルプマーク」のチラシや、「神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例~ともに生きる社会を目指して~」のパンフレットなどに、音声コードを掲載してきました。
また、障がい者等が情報を取得できるよう、県が印刷物を作成する際の、音声コードの活用について、庁内に周知を図ってきました。
しかし、音声コードの活用は、まだ一部に限られていることから、より一層の活用を、推進していく必要があります。
また、音声コードを知らない方が多いのが現状であり、広く県民の皆様に対し、周知を進めていくことも必要です。
そこで、まず、庁内向けに、パンフレットなどへ音声コードを掲載する際の分かりやすい手順や、音声コードを掲載した事例などを周知します。
また、市町村に対しても、音声コードの活用について働きかけを行い、情報発信の際の、視覚障がい者等への配慮が広がるようにしていきます。
さらに、県のホームページやSNSなどで音声コードを紹介し、県民の皆様への周知を進めます。
県は、音声コードを活用した情報提供をさらに進め、視覚障がい者等が、必要な情報を得ながら、安心して社会参加することができるよう、取り組んでまいります。