インクルーシブ教育の推進について

藤井しんすけ質疑

質疑を行う藤井しんすけ

 県教育委員会では、義務教育段階での取組、高校段階での取組、県民への理解・啓発の取組の3つを柱にし、インクルーシブ教育の推進を図っている。特に、高校段階については、全国的に見ても先進的なものだと考える。県教育委員会では、義務教育段階から高校段階までのインクルーシブ教育の取組を促進するため、県民の理解・啓発を進める「インクルーシブ教育推進フォーラム」を平成26年度から継続して開催してきた。これまでも、県民の理解・啓発については、様々な工夫を重ねて行っているが、義務教育段階から高校段階におけるインクルーシブ教育の取組を一層推進させるためには、さらに県民の理解が広がっていくことが重要であると考える。

 そこで、今後、県教育委員会として、インクルーシブ教育の県民への一層の理解・啓発にどのように取り組んでいくのか、所見を伺いたい。

教育長答弁

答弁を行う教育長

 これまで、県教育委員会では、本県が取り組むインクルーシブ教育を県民の皆様に広く普及させ、ご理解をいただくため、有識者の講演会やパネルディスカッションなどによる、「インクルーシブ教育推進フォーラム」を開催してきました。
 平成26年度から政令市を含めた14の市町で、これまで22回の「フォーラム」を開催し、延べ約5,000人の県民の方にご参加いただいています。
 「コロナ禍」のため、開催できない年度もありましたが、その際には、インクルーシブ教育にかかわる有識者へのインタビューを、県教育委員会のホームページに掲載するなど、代替策も講じながら継続してきました。
 また、今年度からは、小中学校やPTA等の要望に応じて、インクルーシブ教育に係る研修会や学習会の講師として、指導主事を派遣する事業にも取り組んでおり、昨年12月までの派遣実績は50回に及んでいます。
 今後、更なるインクルーシブ教育の普及のためには、各学校の具体的な取組内容をよりわかりやすく県民の皆様に伝えていく必要があります。
 そのため、来年度から、まず、「フォーラム」において、小中学校や県立学校などにおける、具体的な取組事例の紹介を中心としながら、これまで以上に、学校や家庭、地域が、共生社会の実現に向けて、共に考えることのできる場としていきます。
 加えて、「フォーラム」の開催等を案内するポスターやホームページ等に、インクルーシブ教育の理念をよりわかりやすく表現するなど、広報活動を充実させ、県民の皆様への理解・啓発を一層進めてまいります。

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