県営住宅の駐車場対策について

藤井しんすけ質疑

質疑を行う藤井しんすけ

  県営住宅では、入居者の高齢化が急速に進んでいるが、一人暮らしの両親を家族が車で訪問したいと思っても、団地にコインパーキングがなくて駐車に困るという声を聞く。一方で、駐車場が整備されている団地では空き区画が増えており、その活用策を講じる必要があるが、コインパーキングは、立地に恵まれなければ事業者の応募が見込めないため、様々な工夫により、対策を強化していかなければならない。
 県が今年3月に策定した「健康団地推進計画」においても、空き駐車場については、収入確保の観点から有効活用していくとしており、こうした団地経営の視点からも検討を進めることが重要である。

 そこで、まず、県営住宅において、駐車場のない団地にコインパーキングを設置していくべきと考えるが、所見を伺いたい。また、駐車場の空き区画の活用について、今後どのように取り組んでいくのか、所見を伺いたい。

県土整備局長答弁

答弁を行う県土整備局長

 まず、駐車場のない団地へのコインパーキングの設置についてです。
 これまで、県営住宅におけるコインパーキング事業については、駐車場のある団地の空き区画を事業者に有償で貸し出し、有効活用に努めてきましたが、駐車場のない団地には導入してきませんでした。
 そこで、今後は、入居者の家族や団地自治会のニーズを踏まえて、団地内の空いたスペースにコインパーキングを設置できるよう、検討していきます。
 次に、駐車場の空き区画の活用についてです。
 現在、駐車場の使用は、入居者、又は、コインパーキングの事業者を対象としていますが、空き区画が増えている現状を踏まえると、その有効活用を図るための、さらなる工夫が必要です。
 そこで、まず、入居者用については、通勤や病院への送迎などで2台以上の車両が必要な場合に、複数貸しを認めていきます。
 また、コインパーキングの事業者に対しては、周辺住民のニーズも踏まえて、月極め貸しやカーシェアリングの取組を働きかけることにより、空き駐車場対策の強化に努めていきます。
 今後は、こうした取組により、団地入居者とその家族、さらには周辺住民の利便性を確保しながら、持続可能な団地経営に向けて、しっかりと取り組んでまいります。

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