高齢者が働き続けることのできる社会の実現について

藤井しんすけ質疑

質疑を行う藤井しんすけ

 元気なうちは働きたいと考える高齢者も多く、希望する高齢者が働き続けることができる社会をどのように形成していくのか、また、元気な高齢者が持つ活力や経験、ポテンシャルをどのように社会に還元するのかが重要である。
 福岡県では 70 歳は現役であるという共通認識のもと、高齢者の就業支援をバックアップする取組を推進している。私も、 75 歳であっても元気で意欲があれば、現役でありつづけてほしいと考えている。
 本県では、医療・福祉の面から様々な施策を打ち出しているが、高齢者の就業支援の分野においても、高齢者が働き続けることのできる社会の実現をめざし、しっかりとした施策を展開する必要がある。

そこで、これまで本県では、高齢者が働き続けることができるために、どのように就業支援に取り組んできたのか。また、今後、どのように就業支援に取り組んでいくのか、所見を伺いたい。

知事答弁

答弁を行う黒岩知事

 本県の15歳から64歳の生産年齢人口は、国の調査によれば、平成22年に比べ、20年後の平成42年には、約60万人減少すると見込まれています。
こうした中、本県経済の活力を維持していくためには、意欲のある高齢者が働き続けられるよう支援することが重要です。
 そうしたことから、県では、平成19年に、「シニア・ジョブスタイル・かながわ」、通称ジョブスタを設置し、キャリアカウンセリングなど、中高年齢層の就業支援に取り組んでいます。
 さらに、平成24年から、国のハローワークと連携して、職業紹介も含めたワンストップサービスを提供しています。これまでの7年間で約84,000人の方々に利用していただいています。
 ジョブスタを利用されている高齢者の方からは、こうした取組を評価する声があがる一方で、「高齢者に適した求人が少ない」といった声も寄せられています。
 高齢者には、就業時間について柔軟に対応できる、周囲の人と円滑に人間関係を築けるなどの強みがあります。
 そこで、県では、こうした強みを企業にアピールしながら、例えば、早朝、休日等の時間帯のビルの警備員、窓口の案内係や電話オペレーターなど、高齢者に適した求人をより多く開拓するため、その方策について検討を進めます。
 今後とも、一人でも多くの高齢者が、元気でいきいきと働き続けられるよう、就業支援に積極的に取り組んでまいります。

要望

 出てきた答弁というのは「休日」とか「早朝」とかという話で、そういう観点で質問したわけではなかったのです。
 むしろ日常的に一人住まいの方も多いのですから、そういったところにどんどん県も、様々な企業に話をしていただいて、そうしてそういう企業から高齢者の求人を、まず是非、神奈川県の方で頑張っていただきたい、そのような思いがあったので質問させていただいたわけです。
 そういった意味では、高齢者の仕事として「休日」だとか「早朝」という観点は、是非、考え方を変えていただいて、日常的に若い人たちから、いわゆる「現役の世代」として扱っていただけるよう、そういう(求人)開拓を是非、神奈川県として行っていただきたい。私たちも一生懸命バックアップして応援していきたいわけですから、そのような考え方はさっき答弁をいただいて残念かなと感じました。
 我が会派の議員の一人一人がそれぞれの常任委員会で質問をして、さらに論議を深めさせていただきたいと思っております。

 いずれにしましてもよりよい神奈川県を作っていくためにも私達もしっかり頑張って参ります。

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